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にじいろだより 第6号

2016.12.14
 12月に入ってサツマイモが美味しくなっています。サツマイモを掘り上げてから、1か月以上。風に当てたり、日光浴をさせたりしてまさに冬を迎えた今。適度に水分が抜けて、甘みが増しています。

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 世間一般ではサツマイモの旬は秋だということになっていて、9月になるとお菓子やパンでもサツマイモ関連の商品がお店に並びます。秋に掘りたてのサツマイモを食べたって美味しくない。それは農家の常識、芋好きの常識、なのですが皆さん早く食べたがる。旬に一度でも食べれば満足、という方は益々もったいない。たいてい先取りして美味しくないものを食べていたりしています。

 一方でサツマイモは南方系の野菜なので困ったことに寒さに弱い特徴があります。保存するには13℃が適温とされていますが、12月ともなるとそれを維持するのは至難の業。虹色畑では今室内で人間と同じ環境で更なる追熟をさせながらご提供させていただいています。サツマイモは手に入れたらできるだけ暖かい場所で保存して、12月にもなれば美味しくなっていますのでできるだけ早めにご賞味ください。

 虹色畑で今年育てているのは絹のような滑らかな舌触りで、冷めても美味しい「シルクスイート」。別名:“紫芋の王様”「パープルスイートロード」。オレンジ色のしっとりとした肉質で“蜜芋”の異名を持つ「安納紅」。安納芋の中でも珍しい白っぽい皮の「安納黄金」(写真なし)の4品種です。毎年春先どの品種を育てようか悩むのですが、必ず方々で購入して味見をして選びます。選び抜かれた4品種。お楽しみください。

 今年、初めての中井町での作付けで夏も秋も異常気象でどうなることやらと思いましたが、冬野菜も何とか充実してきました。中でも今年人気なのがケールです。品種は「レッドロシアンケール」と「ケールスカーレット」2品種です。ケールと言えば青汁の「・・・まずいっ!!」のCMでお馴染みになっていますが、前述の2品種は生で食べても美味しく、栄養たっぷりなタイプで、色合いや形状も素敵です。自分たちも初めて育てたのではじめ食べ方がわからなかったのですが、マルシェなどで出店しているとお客様の方がよくご存じで、いろいろ教えて頂きました。まず、油との相性が良いこと。炒め、餃子、肉団子などに合わせると美味しく、色合いもきれいです。ジュースで頂く場合は茎も入れると甘みが出ます。NHKの番組でもケールが紹介されたようなので「NHK ケール」で検索してみてください。プロの料理人が推奨するレシピが紹介されています。

ケール2種

 秋のはじめ、ダイコンサルハムシという初めて遭遇する害虫が大発生して柔らかな葉のアブラナ科の大半が食べられてしまいました。そんな訳で今あるはずのマスタードリーフやルッコラ、コカブ、ラディッシュ、ダイコン類がほとんどお届けできていません。そんな中、ミニ白菜「舞の海」が良く育ってくれました。寒さが増してダイコンサルハムシが身を隠してからも頑張って大きくなってくれました。外葉はそこそこ食べられてますが、葉を剥いていくと良くしまった白菜がしっかりと守られています。小型タイプですが、味はしっかりとしていて、外側は鍋や炒め、中央部分はチコリのようにサラダで頂くのがオススメです。ぜひお試しください。      

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虹色畑 銀次
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虹色畑

野菜の作り手が食べている、本当に旨い野菜を皆さんにも食べていただきたい。
化学農薬、化学肥料を使用しないで丹精込めて育てています。
昔々、湘南・鎌倉のお百姓さんはなかなか広い畑が手に入らず、小さな畑で何種類もの野菜を器用に育てていたそうです。
そして、そんな畑は「七色畑」と呼ばれていました。
ひとつの畑に色とりどりの野菜たちが旬を彩り、花も虫も草も共生できる・・・
そんな畑を目指して『虹色畑』と名付けました。
2016年1月、神奈川県中井町へ移住。家族で野菜作りを始めました。
個人様への発送、飲食店様への発送を中心に、イベントにも出店予定です。